2008-08-16(土) 21:35

書籍:うつ病をなおす

うつ病をなおす (講談社現代新書)うつ病をなおす (講談社現代新書)
(2004/11/19)
野村 総一郎

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「心の風邪」ともいわれるうつ病に関する本です。

約1年前に地元の保健所主催による著者の講演会があり、その場で購入したまま積読になっていた本です。積読になっていたというより、ようやくこの本を読めるまでの状態になったといった方が正解かもしれません。

「心の風邪」なんて呼び方がされているようですが、当人にとってはそんな生やさしいものではないので、2,3日寝ていれば治るようなイメージが作られると、当事者は困ってしまうよなぁ、というのが正直な気持ちです。「それだけかかりやすい病気なんですよ」という意味で「心の風邪」なんて言っているようなんですけどね。

目次
1章 症例からうつ病をみる
2章 うつ病の症状と診断
3章 特殊なタイプのうつ病
4章 うつ病の治療メニュー
5章 うつ病にかからないための性格改造法
6章 うつ病者への社会サポート
7章 うつ病はなぜ生じるのか

この中で興味を引いたのは4章と5章。4章では現在服用している薬もでてきたりして、お薬110番Yahoo!ヘルスケアとは違った情報を得られました。また5章の「うつ病にかからないための性格改造法」は、先日読んだコーピングや、これから読もうとしているNLPと通じるものがあるように思えて、ちょっと楽しみです。

うつの治療メニューの中に「できるだけ休養する」というのがあり、読んでいくと「何もせず、文字通り休んでいる必要がある」と書かれています。うつ病の人は「何もせずにいる」ということが普段から苦手で、せっかく休んでも「以前からやろうとして出来なかった簿記の資格試験の勉強をこの機会にやる」とか「こういう時にはたまっているアルバムの整理を一気に片付ける」などと言って仕事をしているときより動く人がいるそうです(はい、自分がそうでした)。そういうことができるならいいのですが、うつにかかっているわけですから出来るわけもなく、「ダメだ。こんなこともできない。いよいよ追い詰められた」とパニックになることが多いそうです(これも当たってます。この機会に積読になっている本を読もうとしたのですが、読む気力が起きませんでした。医者に話したら「本を読むというのは凄いエネルギーがいることですから、読めなくてしょうがないんですよ。そのうち読めるようになりますから大丈夫です」と言われました)。

うつにかかっている人、うつかもしれないと思っている人、家族や友人、同僚などがうつ病にかかっている人がいる場合は、一読しておいて欲しい本です。「頑張れや叱咤激励は禁句なんですよ」と、うつ病の本人が言うのは凄く抵抗がありますので(理由はそれだけではないんですがね)。

あとうつ病になると、うつ病になった人は凄く損をするんですよね。昨日、医療費控除を受けられるか、今年の医療費の領収書を元に電卓を叩いたら、現時点で医療費控除を受けられるだけの治療費を払っていました(確定申告しなくちゃ)。それに対し、うつ病の原因となったストレッサーな人は加害者ではなく、反対にうつになる方が悪いという雰囲気ですしね。カッターなどで斬りつけてくれた方がストレッサーな人が加害者だとハッキリ分かっていいんじゃないかと思うこともあります。

なんて怖いことも書いたりしてますが、うつにかかった方が馬鹿を見るという風潮はまだあると思いますので、上記の理由以外にも、うつ病予防のためにも読まれることをお勧めします。

今日はちょっと怖いレビューとなりました。

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